やさしい味のスイーツダンテ

ダンテの作り手

店主 國武建明

ダンテのはじまりと店主プロフィール

チョッと時間をさかのぼり、1976年、浦和に開店したイタリアンレストラン『ポモドーロ』のデザートとして誕生。その後、お客様のご要望で1983年、南浦和にチーズケーキの専門店「DANTE」第一号店をオープンしました。

ダンテの名前の由来は、イタリアの詩人「ダンテ・アリギェーリ(1265~1321年)」の名を戴きました。彼が生きていた頃のヨーロッパの古き良き時代に思いをはせ、なるべく古いケーキ作りのレシピを探しに 図書館に足を運びました。

試作に胸をときめかせ、焼き上がりを口に頬張った日の事は忘れません。それは、カッチンコッチンで、とてもケーキと呼ばれる代物ではありませんでしたが、その味には、何か暖かくやさしい気持ちが込上げてくるのを感じるのでした。

しかし、このままを現代の商品として使用することは、ちょっと……。現在のケーキにするため、繰り返し作ってゆく内に作り手の思いまで伝えられたら……。

「大自然の恵みを大切にする心、感謝の心を焼き込もう」なんと大それたことを思い作業を重ねてきました。

これからも、より良い美味しさを求めて、材料もこだわり、独自の製法でダンテ工房から数々のチーズケーキを焼き上げてまいります。

食べて喜んでいただけ、贈って喜ばれる。多くの皆様の喜びの時に携わる役目に感謝し、これからも努力を続けること。それが、私の仕事と考えています。

店主の考え

ダンテの「こだわり三か条」について

自然の味

最近では、ビニールハウスでの栽培が多くなり、野菜などの栄養成分が書き換えられています。本来、動植物には太陽の光が必要で、殺菌効果や成長に著しく深い関係があることは知られています。植物や食べ物は、その土地に住む人に優しい育ち方をすることは、あまり知られていないのです。

判りやすく述べますと、暑い国には、バナナ・パパイヤ・マンゴー・タロイモ等があり、日本でも夏にはキュウリ・ナス・トマト・スイカ・メロン等、暑さに弱る体力を食べ物で体温を下げたり、その時に必要なミネラルやアミノ酸を補給することができるのです。つまり自然にコントロールされている訳です。

反対に寒い国には、リンゴやじゃがいも・アスパラ・玉ネギ等、また肉食の欧米にはそれに合う香料やセロリ・パセリ・ハーブ類が用いられるように、その土地や気候に合った食材があることに、今一度考える食生活が望まれると思います。

スローフードの根本もそこにあると思います。魚も、暑い所・寒い所で生きる種類が違うことと同じように、天然の鯛と養殖、平飼いの鶏とブロイラーでは天と地の違いがあり、このように人間が手入れをしたものは栄養も味も匂いも違うのです。

ですから、人工的に香りを着けたり、腐らないように防腐剤を入れたり、固くならないように乳化剤を入れたり着色をしたりする事は、味を変え、身体に良くない不味い物を食べることになっていることです。”自然の味”とは健康に良く味わいも格別と言う事です。無添加・無着色・無香料などは素材の旨味を引き出し、砂糖類等の甘さを強くしてごまかされない、その食材の個性的風味や素朴な味わいがするものです。

当店では、現代人に不足しがちな食物繊維や鉄分、美容・健康に深い関係のビタミン群、ミネラル・カルシウムの豊富な材料を意識的に使用しています。

口で未来を語る

無添加志向

わざわざ語ることもないのですが「自然の味」でも述べたように、添加物とは人工的に商品に入れるものです。まず、考えられるのが日持ちを良くする。フルーツが入っていなくても、フルーツの匂いを出す香料。固くならないように乳化剤。色を着ける着色料。腐らないように防腐剤等々。本来商品が出来上がるのに余分な物を入れなくても美味しく食べられるのですが、保存することで現代はあらゆる食品に添加物が入っています。

本物の食品

美味追求の本という本が出てるくらいに、見分ける知識も必要な時代なのです。

何故、このようなことをするのでしょうか?

材料費を下げたい。消費期限を長くしたい。大量に物を作りたい。色々のリスクを抑えたい等々、消費者の健康より利便さや利益を上げたい方が優先されているからです。作り手が何も知らないで作る。食べる人も何も知らないで食べる。害になる規準以下だから良いと考えるところに不安を感じます。

食品を購入する時は、よ~く何が入っているか確認して選びましょう。そのような物を探すのが難しい世の中ですが、やっと少しは元に戻れる時代が来たようです。「食」を考えると全てが見えてくるようです。地球環境を良くする行動に繋がっていると考えます。

動いたり、喋ったりする訳ではありません。ハハハハハ………。

「おふくろの味」等と言ったりする表現があるように、温もりとか、心がこもっているとか、食べ物以外でも使われる言葉です。目に見えない科学的に実証できないものが沢山あることも、現代人に欠けてきたように思います。ここで述べる「生きているケーキ」はその意味も含んでいるのです。

ある食品は、栄養のことだけが伝えられています。それは、完全栄養食品と言われている「牛乳」です。こんなに身近で、こんなに知られていない食品は無いと思います。

本来牛乳には、身体に良い乳酸菌が沢山生きています。俗に言う善玉菌です。その乳酸菌が生きているミルクを「パスチャライズド牛乳」と言います。当店のレアタイプのケーキには、生乳使用のヨーグルトの乳酸菌が生きているので「生きているケーキ」なのです。「体に優しいデザート」と言えるのです。自然の味は繋がっているのです。

食の未来

店主プロフィール

手作りチーズケーキの専門店「ダンテ」店主
國武建明 (クニタケ ケンメイ)

1949年 熊本県に生まれる。
1970年 香川調理師学校卒業
イタリアンレストラン「チロル」入社。
道玄坂チロル「サバティーニ」。渋谷パルコ「カフェ・ド・ラペ」。池袋パルコ店を経て。
1976年 南浦和にピザハウス「ポモドーロ」開業。
1979年 北浦和店(レストラン)オープン。
1993年 南浦和に手作りケーキの店「ダンテ」オープン。
2000年 「チーズケーキ屋が考える日本の酪農」の活動に入る。
クリーム色の話がしたい。
2019年 本物のチーズをめぐる冒険を出版
プロフィール商標登録証取得
承認番号第4229651号
心を込めた贈り物をお届けします
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